介護福祉業の人手不足は深刻で、多数の事業者が求人の悩みを抱えています。

テンプレート的な求人募集文を掲載しても、思ったような人材はなかなか集まらないことも多いでしょう。
事業所にあう人材をうまく集めるためには、採用基準の確認と情報発信が大切です。

今回は、事業所にマッチする人材を見つけるための共感採用について解説します。

「共感採用」とは?


「自社のビジョンに共感してくれるか?」という点に重きをおいて採用を行うことを「共感採用」と呼びます。

学歴やスキルに特化せず、自社(事業所)の理念に共感してくれる人を中心に採用していく方式です。

求人を行う際は、事業所にどのような人材が欲しいのかよく検討してみてください。

スキルが高い人が欲しいのか、もしくは長く働いてくれることが最重要なのか、優先順位を決めてみることもオススメです。

長期目線で事業所の運営を考えたとき、自分たちの企業理念と同じような未来を望んでくれる人材を見つけることは、とても重要です。以下では、共感を重視した採用を行った場合のメリットを紹介します。

離職率が低下する

共感採用では、事業所のビジョンをよく理解している人材が入社するため、社員の長期定着が叶いやすい点が特徴です。

事業所の価値観に共感した人に就労してもらうことで「イメージと違った……」というミスマッチを減らせます

入社時のモチベーションが高い

共感採用を望む人は、給与や待遇面よりもやりがいや働きやすさを重視している人が多いと考えられます。

「こんな仕事がしたい」「この仕事で社会貢献したい」などの明確な意思を持ち、成長意欲が高い人も多いでしょう。

「会社選びの軸」は何が重視されているのか?


新卒や求職中の人は、どのようなポイントを「会社選びの軸」として考えているのでしょうか。

就職先を選ぶ際に重視することは人それぞれですが、近年は「お金」だけではなく「気持ち」を大切に考える人も多いようです。

「誰かのために働きたい」と思う気持ちを持っている若手世代も多く、求職者側から見ても共感というのは重要なキーワードであると言えます。

実際に就職・転職した人のなかには「年収よりも、自分がやりたいことを選んだ」「価値観のあわない業務がしんどかった」といった声もあります。

雇用側と就労側の双方が、しっかりと価値観を共有していくことが重要です。

介護福祉業に共感採用がオススメな理由


介護福祉業には「人の役に立ちたい」という気持ちで働く人が、多くいらっしゃいます。

また「利用者さんからありがとうと言われるとうれしい」「社会を支えていると感じられる」といった想いをモチベーションにしている人もいます。

自分の想いを大切にしながら働く人にとって、働く環境や仲間の存在は非常に大きいです。

共感採用を行うと、このような想いを抱えている人に出会える確率が高まるかもしれません。

求人活動において事業所が行うと良いこと


共感を軸にしや求人活動を行う際、事業所が準備しておくことを以下にまとめました。

適切な情報発信を行う

事業所の価値観に共感してもらうためには、適切な情報発信が欠かせません。

事業所の「ビジョン・ミッション・バリュー」が策定されている場合は、これらを元に発信する内容を決めてみてください。

届けたい内容が決まったら、ホームページやSNS、パンフレットなどを使って企業方針や理念を開示してみましょう。

情報発信の手段としては、文字だけでなく画像や動画を取り入れることがオススメです。

とくに若い世代にとって、動画は非常に親しみやすく印象に残りやすいでしょう。

ホームページをお持ちであれば、画像や動画を追加してみるのもオススメです。

事業所の魅力を可視化する

求職者に事業所の魅力を伝えるためには「良いところ」を可視化させることが大切です。

はたから見た、自社(事業所)の良いところを、資料にまとめてみましょう。

たとえば利用者様からいただいた感想や、現在働いている社員の生の声などから、事業所の魅力を言語化してみてください。

ミッションやバリューはあくまで「自分たちが伝えたいこと」がベースですが、魅力は他者から評価されている部分です。

求職者がこのような情報を事前に見ることで、自分が働く姿を想像しやすくなるでしょう。

共感採用で注意しておくこと


共感を重視する採用のメリットを前述しましたが、注意しておく点についても解説します。

採用までに時間がかかりやすい

事業所と求職者の価値観が共感できるか確かめるためには、ある程度の時間がかかります。

価値観をすりあわせるためには、面接の回数を増やしたり、より深掘りした内容に変更したりする必要があるかもしれません。

すりあわせをしっかり行うことで、就労後のギャップを減らすことができるでしょう。

共感を重視しない求職者を逃してしまうおそれがある

価値観の共有にフォーカスしすぎてしまうと、これ以外の求職者を取りこぼすおそれがあります。

条件面が気に入って検討してくれる求職者もいるので、臨機応変な対応ができるよう準備しておきましょう。

共感採用はあくまで考え方のひとつなので、個々の求職者にあう適切な案内を出せることが重要です。

求人活動は事前準備が大切


求人に力を入れたいと考えた場合、まずは事業所の情報を整理してみましょう。

伝えたい想いやこれまでのストーリーなどを、求職者が見やすいように整えてくことが肝心です。

オススメの方法は事業所のホームページに、これらの情報を掲載することです。

ホームページは、お客様(利用者さん)が見ることもありますが、求職者にとっても重要な情報源となります。

企業理念やスタッフの声、職場の写真などを、ホームページにまとめて設置しておくとわかりやすいでしょう。

求人活動とあわせて、ホームページの内容確認をぜひ行ってみてください。

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介護福祉サービス業界ならではの悩みや、施設管理者の困りごとを把握した上でヒヤリングにあたります。

そのため施設(事業所)の想いのズレが生まれにくく、施設(事業所)の打ち出したいイメージに合うホームページが作れます。

「介護福祉サービス業のホームページ制作を誰に頼んだら良いか分からない…」という方は、ぜひ一度TUNAGUdéにご相談ください!

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広報担当うぇる子
広報担当
うぇる子

関西出身の広報担当うぇる子です!
IT・デザイン業界に飛び込んで5年目。MUDアドバイザー、ネットショップ実務士、介護福祉系資格は実務者研修を取得しています。
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